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Zero DAC レビュー

  • 投稿者: APM
  • 2008 年 11 月 30 日 7:16 PM
  • DAC

Zero DAC も先日書いた PH100 に負けず劣らず日本語レビューが少ないというかほぼ皆無なので、いろいろまとめてみた。

はじめに

Head-fi の Currawong 氏がまとめたレビュー兼各種ガイドがここにあるので、正直これを読むのが一番手っ取り早い。けど日本語の記事がほとんどないみたいなのでちょっとだけ書きます。

あと Head-fi の Zero 総合スレも参照のこと。

Zero DAC とは

中国製 DAC & ヘッドホンアンプ。主に eBay などで購入可能。$99 と、非常に安い。オペアンプを OPA627AU 等にアップグレードしたものも売られていたりする。

最大の特徴はやはり『安い』ことだが、他にも

  • DAC部に 1 つ、ヘッドホンアンプ部に 2 つ、オペアンプ用丸ピン DIP ソケットを搭載。好きなデュアルオペアンプを乗せられる。
  • 中身に対してケースの中が比較的広いので、各種改造を施しやすい。特に HDAM ユニット(後述)が楽に収められるのが大きい。基板は 電源 & DAC 部とヘッドホンアンプ部に分かれており、ネジをいくつか外せば簡単にケースから取り外せる。
  • 本体前面の切り替えスイッチで、ヘッドホンアンプ部を通さない単体 DAC としても使用できる。

等の長所がある。

短所を挙げるとすれば、

  • 工作が雑。ねじ穴位置が微妙にズレてたりする。
  • 本体前面の青色に光る LED がかなりまぶしい(なんか中国製のアンプってこの LED 多い)。
  • RCA ジャックと同軸ジャックはいかにも安物っぽい。

など。

中身について

レシーバーチップに CS8416、DAC チップに AD1852 と、価格の割にきちんと定評のあるものを使用している。またカップリングコンデンサには Silmic II が使われており、それなりに安心できる(他の電解コンは謎の中国製だったりするけど……)

HDAM

Head-fi の Zero スレッドでは、特に DAC 部のオペアンプに HDAM と呼ばれるディスクリートなオペアンプを乗せるのが定番となっている。これは Audio-gd で販売されているもので、多少大きさがある代わりに音質が良いと評判。現在は OPA-Earth、OPA-Moon、OPA-Sun (Version 2) の 3 種類があり、たぶん一番ユーザーが多いのは OPA-Moon。ちなみに僕は K701 との相性が非常に良いというレビューを読んだので OPA-SUN V2 を買った。シングル仕様とデュアル仕様があるけど、Zero で使う場合はもちろんデュアル仕様のものを選ぶ。

前述の通り Zero のケース内部にはかなり余裕があるので、HDAM 1 基なら楽に収納できる。オペアンプのソケットは 3 つあるので最大 3 基使えるっちゃ使えるけど、さすがに 3 つは入りきらないかも。なお、Zero に収納するには HDAM と一緒に販売されている Extention lead が必須。写真の通り DIP ソケットの延長ケーブルみたいなもので、銀線で出来てるらしい。

ちなみに Audio-gd で買い物をすると、おまけをつけてくれることがある。僕の場合は金メッキの RCA ジャックと配線用の銀線が同梱されていた。

改造について

Zero の改造については Head-fi に資料が豊富。こことかこことか。

最低限やった方が良いと思うのは Currawong のガイドで「The unnecessary capacitors:」と紹介されているもの。簡単に言うとセラミックコンデンサを 4 つ、ニッパーかはさみでぶっちぎるだけ。どうもこのコンデンサが高域をやたらと削る悪さをするらしい。やってみると確かに大きな変化を実感できる。

コンデンサ交換をするなら DACチップ周りの電源用コンデンサの交換が一番効くとのこと。

DAC としての Zero の音

DAC 部のオペアンプに HDAM (OPA-Sun V2)を乗せ、上で紹介したセラミックコン 4 つをぶっちぎった状態での、DAC としての音の印象をまとめておく(実はヘッドホンアンプ部は使ったことがないのでそっちはよく分からない)。Zero の以前は Dr.DAC(+ OPA627BP x 4)を使っていたのでそれとの比較になる。

PC の Optical Out > Dr.DAC > ヘッドホン
から
PC の Optical Out > Zero > Dr.DAC > ヘッドホン
へ変えると、解像度・左右の分離が明らかに向上。音場の広さはカップリングコンの Silmic II の貢献が大きいみたいだ(MUSE KZ に一度変えてみたが音像はくっきりするものの音場は狭まった)。比較的安いヘッドホン(PC用のヘッドセットとか)でも音場の広がりが感じられるのでうれしい。

Head-fi には Apogee Duet や Lavry DA10 と比較した人がいたけど、その人的には Apogee Duet < Zero(+HDAM) < DA10 という感じだったそうな。

まとめ

デフォルトの状態でもなかなかの音を出してくれるし、オペアンプやコンデンサ交換でも遊べるナイスな製品。それなりの大きさはあるので省スペースに拘るなら Dr.DAC2 とか別のモノを選んだ方が良いかなと思うけど、基本的にはコストパフォーマンス良く、オススメ。


関連する記事:

  1. コンデンサについて
  2. ZEROの改造
  3. Shanling PH100 レビュー
  4. P-51 Mustang レビュー(その1)
  5. ZeroDACでRMAAテストしてみた


コメント:3

通りすがり 2010 年 6 月 16 日

Currawong のガイドのリンクが切れているみたいなので、
ちょっとお聞きしたいのですが、セラミックコンデンサを 4つ
切るのはどの部分でしょうか?
いきなりの質問ですみませんです

APM 2010 年 6 月 19 日

ガイドのURLが移ったみたいですね。
http://www.head-fi.org/forum/thread/490140/introduction-to-the-zero-dac-and-headphone-amplifier
切るのはこのコンデンサです。
http://img.skitch.com/20080929-r9c43h7cgmamkdt9h4tr65f5c9.jpg
http://img.skitch.com/20080930-qsci13hiue7ykbs82dxm96iqfi.jpg

APM 2010 年 6 月 19 日

ただ、このコンデンサ切断は2008年11月時点で手に入れられていたZeroDACに対するもので、最近のバージョンのZeroDACに同じコンデンサがあるかどうかは、僕は確認していません。一応気をつけてください。

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